うぶ~、寒いっ!昨日の昼間は曇りだったせいか、バイクで走っていると革パン穿いていてもちょっと肌寒かったです。まだチャップスを穿いている方はあまり見ませんが、そろそろ革パンという方は多いのではないでしょうか。
さて、今回はそんな革パンのお話。
↓FOUR SPEEDのレザーパンツ(私物)。現在はオーダーのみの対応です。
前の股上をやや浅く、前身はやや狭く作られています。

↓後ろの股上をやや深く、後身はやや広く作られています。
これにより立ち姿勢は格好良く、バイクに跨った時は前身の余り感と、後身のつっぱり感を緩和しています。

↓実際に足を上げてみると後身のゆとりはなくなり、スッキリとしたラインを描きます。
う~ん、よく考えられているなぁ…

価格は渋なめし牛革で\99,750-です。渋なめし馬革は\131,250-です。
経年を重ねるごとに変化する渋なめしの表情と、退色した黒の下から現れる地染めされた茶色がたまりませんっ!
と、実は今回お話したかったのは商品紹介ではありません。在庫もないので…(笑)
誤解の多い革パンのサイズ選びについてのお話したかったのです。何故かと言うと、最近の本屋に行くとあらゆる雑誌でレザー特集がされているのですが、その中でたまに見る文句が
『革パンはキツめに選ぼう』
『革パンは伸びる』
『革パンは大きく穿くと格好悪い』
という文句。
これらは決して間違ってはいないのですが、非常に誤解を生みやすい表現です。以下、初めて革パンを選ぶという方の為に、ちょっと補足・修正を致します。
まず革パンは、正確に言うならば『綺麗にフィットするサイズで選ぼう』です。往年のパンクロッカーばりにピチピチに穿きたいのであれば、当然立ち姿勢優先のデザインで、薄い革の革パンを選べば良いのですが、上記の画像のようにバイク用に使用し、1.5mm以上の厚みをもつ革パンを下手にキツめに選ぶと、本来のバイクに乗るという役割を阻害する程の酷い穿き心地になりかねません。下記の内容を読んで頂き、詳しいスタッフの方とちゃんと話し合いながら決めると良いでしょう。
次に、『革パンは伸びる』という表現についてですが、私は『馴染む』という表現が適正かと思います。どこの部位でもぐんぐん伸びて穿きやすくなるのかというと、そうではありません。『伸びる』という表現に近い馴染み方をするのは、膝回りぐらいです。次いで腿廻り、尻廻りが持ち主の体の形に馴染み、ライディングポジション時に感じる初期のつっぱり感が、徐々に解消されていきます。そして、問題の多い腰廻り。薄い革の革パンは確かに伸びるのかもしれませんが、厚い革が幾重にも重なり縫製された腰廻りの帯は、『伸びる』という表現を使うにはあまりに堅牢です。確かに穿き込むにつれて腰廻りの革も柔らかくなり、
僅かに伸びて穿きやすくなっていきます。しかし、『伸びる』という表現を鵜呑みにしてしまい、堅牢な革パンをかなりキツいサイズで選んでしまった方をたまに見ます。好みもあるので否定はしませんが、そういったサイズは決して万人向けではない事だけはここでお伝えしておきます。
最後に『革パンは大きく穿くと格好悪い』ですが、これはハッキリ言って好みですよね。上記の私が穿いている革パンも、ピチピチ派の方から見ればもうワンサイズ下がベターと言われるかもしれません。革パンは革ジャン以上に窮屈感を感じやすい衣料なので、無理なジャストサイズを私はお勧めはしません。頑張ってジャストサイズを買って、程なく穿かなくなったという方をごまんと見ているので…
勿論大きいサイズをお勧めはしませんが、上記の知識を持った上で、最後は是非とも
馴染ませる自信のあるサイズで選んで下さい。
思ったより長くなってしまって、読みにくかったらスミマセン(汗)
革ジャン・革パンのサイズの話は本当に難しいです。まず絶対に正しいという答えがないですからね~…もしアドバイスが欲しいという方は、是非ご来店下さい!
※お店のパソコンが修理中の為、現在メールを使用する事が出来ません。ご用件のある方はお電話下さい。宜しくお願い致します。
※11/13(木曜日)は真に勝手ながら店休とさせて頂きます。
安宅